UCバークレーで公衆衛生学 (MPH)を学ぶ

現在、カリフォルニア大学バークレー (いわゆる UCバークレー)にて、公衆衛生学 (Master of Public Health, MPH)を学んでいます。

 

大学院に応募をしたのは昨年秋で、コロナパンデミックが起こる前のことだったのですが、コロナ禍の最中、まさに、という内容をUCバークレーにて学んでいます。

 

私が所属しているのは11か月のMPHプログラムです。

(アメリカの大学院は通常、2年のコースがほとんどです。)

2年分の単位 (42単位)を11か月で取得しなければならず、インターンシップ等をしている余裕は残念ながらありません。

 

11か月のプログラムということで、一番初めの夏学期は7月に開始されました。

 

コロナの影響で、夏学期は完全オンラインになると告知されたのが・・・4月/5月頃だったと思います。

 

憧れのUCバークレーで、楽しいキャンパスライフを描いていた私にとって、相当しんどいお知らせでした。

 

正直、来年にまわそうかとも考えました。

アメリカやイギリスの大学院では、合格通知を受け取った後に、Deferする (1年遅らせて入学する)ことが可能です。

合格ステータスは保持したまま、Deferすることで、そのまま来年に入学することができます。

来年にまわそうか悩みましたが、下記の理由から今年入学することにしました。

 

奨学金を確保している

・こどもが小さいので、オンライン授業にもメリットがある

・既に日本の大学院で1年学んでいたので、さっさと始めて卒業してしまいたい

・1歳でも若いうちから始めたい (既にアラフォーなので)

 

夏学期はオンラインで諦めていたのですが、8月下旬からの秋学期がどうなるか、UCバークレーは決断を先延ばしにしていました。

 

そう、前述したようにどの学生もDeferできるので、UCバークレー側はそれをなるべく引き留めたかったのでしょう。

 

「秋学期がどうなるか、まだ分からない」

「秋学期については学内で検討中」

パンデミックの状況に応じて決定する」

 

等など、アップデートと言えないようなアップデートが月に3 - 4回は来ていたと思います。

 

日本の大学院に比べて、アメリカの大学院は「学生に選ばれなくては」という意識が高いように感じます。

 

いわば商魂たくましい。

 

通常、学生は複数の大学院に応募して、受かった大学院の中から、Financial Offer (大学院からもらえる奨学金など)の内容も踏まえ、進学先を決定します。

 

学生が複数の大学院に応募していることを大学院側も承知しているので、有能な学生に対しては奨学金などをオファーして、また大学院のプログラムの充実さ等もアピールして、なんとか入学してもらおうと頑張るわけです。

 

なので、合格した学生に対して、Campus Visit等をアレンジし、学内を案内しつつ大学院の魅力を伝えることを行っています。

 

しかし、今年はコロナの影響で、このCampus Visitがオンラインで実施されました。

 

コロナの為、多くの学生がDeferすると予想される中、大学院としてはなんとか学生に入学してもらわないと、今後の財政状況が破綻してしまいます。

 

なので、UCバークレーも例外ではなく、秋学期以降は「まだ分からない」と決断を先延ばしにしていたように思います。

 

 

状況が変わったのが6月頃だったでしょうか。

 

「秋学期は対面授業とオンライン授業のハイブリッドで行うことになりました」

「どの授業が対面授業になるかは、追って連絡します」

 

とUCバークレーから連絡があったのです。

 

これには相当、胸を躍らせました。

ついに、憧れのキャンパスでもう一度学生に戻ることができる・・・!

 

・・・しかし結局ふたを開けてみると、対面授業が行われるのはごくわずかでした。

音楽、アート、演劇、実験、などのオンラインでは実施が難しい授業です。

 

というわけで、ハイブリッド授業への期待は消え、秋学期はオンライン授業だ、と諦めていた時・・・

 

 

6月末頃だったでしょうか。

 

「コロナ感染者数の拡大により、結局秋学期は全てリモートで行うことになりました」

 

 

バークレーからお達しがありました。

 

結局ぜーんぶオンラインになりました。

 

というわけで、7月から開始されたオンライン授業の実情について、

少しずつお伝えしていけたらと思います。